譲渡相談会開催

私は、2024年1月より、保護犬・保護猫の譲渡活動に取り組んでいます。

本活動では、茨城県および近隣地域に住む、犬猫の飼育を希望する方や飼育中の方、保護犬・保護猫を迎えたい家庭や個人を支援しています。また、やむを得ず飼育が難しくなった飼い主や高齢者世帯への支援にも取り組んでいます。加えて、フリースクールや不登校支援、学校教育現場などにおける子ども・若者への動物介在活動、高齢者施設の入所者や通所者を対象とした交流活動も実施しています。
さらに、行政機関や教育機関、福祉事業所との連携を図りながら、地域全体で犬猫を支える仕組みづくりを進めています。あわせて、活動を支えるボランティアの運営および育成にも力を入れ、一般の方や学生、地域住民や動物福祉分野に関心を持つ支援者が継続的に関われる体制づくりを行っています。

高校生の頃、茨城県が全国でも殺処分数ワーストであることを知り、大きな衝撃を受けたことが活動の原点となりました。飼育放棄や多頭飼育崩壊により救済を必要とする犬猫が多い現状を改善し、動物福祉を向上させる必要性を強く感じています。また、保護犬・保護猫との関わりは子どもや高齢者、不登校支援が必要な若者の情緒的安定にも寄与するため、譲渡促進と地域福祉の向上を目的に活動しています。

本活動を通じて、救済が必要な犬猫が適切な環境で、新しい家族と安心して暮らせる社会の実現を目指します。さらに、適正飼養の普及や飼育困難の予防を通じて、地域全体で動物を守り支え合える仕組みを構築し、将来的には「不適切飼育ゼロ」「殺処分ゼロ」を達成することを最終的なゴールとしています。

本活動により、救済が必要だった計23頭の犬猫が新しい家庭へ迎え入れられ、安全な生活環境へ移行することができました。また、動物介在活動やふれあい事業を通じて、緊張が強かった子どもが「犬と触れ合うと落ち着く」と話すなど、情緒面に良い変化が見られました。譲渡に至ったご家庭からは「家の中が明るくなった」「この子の存在が毎日の楽しみになっている」などの声が寄せられています。

加えて、譲渡活動の発信により、地域住民からの相談や関心が徐々に増えつつあり、動物福祉に触れる機会が広がっています。これらの積み重ねが、地域全体で動物に目を向けるきっかけとなっています。

パピーケアボランティア制度では、地域のご家庭が子犬を約1か月預かり、飼育体験や社会化支援を行う仕組みが定着しつつあります。正式譲渡の前にトライアル期間を設けることで、動物と家庭双方が安心して迎え入れられる環境を整えています。

活動を進める中で、保護犬猫の受け入れもスペースや資金の不足で難しい状況が続きました。さらに、ボランティアやスタッフが不足し業務が偏り、自分たちの時間と体力も限界に近づく場面が多く、継続的な運営体制づくりが大きな課題となりました。
活動の課題解決に向け、まずSNS発信を強化し、イベント情報や保護情報をより多くの方に届ける体制を整えます。また、相談が一部に集中しないよう、予約制の導入や相談枠の明確化、補助スタッフの配置により対応力の向上を図ります。

さらに、継続寄付や企業協賛、物資支援を活用して保護スペースおよび活動資金の安定化を進めるとともに、役割を明確にしたボランティア募集を行い、人手不足の解消につなげます。
その上で、業務のマニュアル化や時間配分の見直しを進め、スタッフの負担を軽減しながら、無理のない形で活動を継続できる運営体制を整えます。

今後は茨城県での保護・譲渡活動をモデルケースとし、活動頻度の向上やSNS・地域メディアを通じた認知拡大、協力企業やボランティアのネットワーク強化を進め、受け入れ体制と資金基盤の安定化を図ります。

将来的には教育・啓発プログラムを拡充し、定期的な譲渡相談会や募金活動を通じて、保護犬猫の定着率向上と動物福祉の向上を全国へと広げていきます。

礒﨑正悟