保護犬団体視察レポート

2025年12月より、コミュニティtidy.shinの活動の一環として、一般社団法人ワンダフルパートナーを訪問し、保護犬団体の具体的な活動内容や、茨城県における野犬問題の現状、ならびに保護動物を通じた同団体の取り組みについて視察を行った。

本視察の目的は、保護団体の実情を知るとともに、それぞれの立場・事業からどのような支援が可能なのかを考えることである。 茨城県では今なお野犬が多いという現状があり、「野犬をなくしたい」というワンダフルパートナー代表の強い想いのもと、日々活動が続けられている。

今回の視察では、野犬と外飼いの犬との間に生まれた6頭の仔犬が、どのように保護され、ケアを受け、譲渡へと繋がっていくのかを実際に見て学んだ。また、仔犬の命を守るために保護団体として活動する中で直面している現状や課題についても、直接知る機会となった。

それぞれ異なる業種で活動する私たちが、どのような形で支援に関われるのかを考え、譲渡件数の向上や保護犬の認知をどのように広げていくのかを模索するきっかけとなる視察であった。

代表礒﨑氏のお話から、保護犬団体が日々直面している課題は、単なる「保護」にとどまらず、以下のような複合的な問題を含んでいることを知った。

・茨城県における野犬、多頭飼育問題の現状
・保護、医療、飼育、譲渡にかかる継続的な費用負担
・夫婦二人三脚での活動とボランティアとの協力体制
・世間一般に広がる「保護犬=ブリーダー崩壊犬」という誤解

特に印象的だったのは、ブリーダー案件に依存しない保護活動をあえて選択している理由についての説明である。目の前の犬を救うだけでなく、問題の構造そのものを見据えた活動方針であることが、現場での経験を通じて語られた。

今回の訪問を通じて私たちは、「かわいそうだから助けたい」という感情論だけではなく、継続可能な支援とは何かを真剣に考える必要性を感じた。

また、「寄付のあり方」「支援の関わり方」「団体と支援者との健全な距離感」についても改めて見直すきっかけとなった。

単発的な支援ではなく、団体の活動を長期的に支えるために、会として何ができるのかという視点が、tidy.shin内で自然と共有されていった。

実際に当会には、保護犬や保護猫に関心を持つメンバーが多く、Instagramでのメンション数が増えたことで認知が広がり、譲渡件数の増加や、6年間譲渡に繋がらなかった犬の譲渡が実現するなど、具体的な成果も出ている。

11月末に保護された6頭の仔犬については、保護からパピーケア、譲渡に至るまでの様子を発信する専用のInstagramアカウントを作成した。また、各事業で支援に繋がる商品を制作し、その売上の一部を寄付に充てる仕組みを構築した。購入者のみが閲覧できるInstagramアカウントを運用する形をとった。

私が経営するサロン【tidy.shin.base】では、オプションメニューの売上の一部を寄付に充てる仕組みを導入したことで、実際に購入にも繋がった。 お客様がInstagramを通して仔犬たちの日常を知ることで、保護活動そのものを知るきっかけにもなっている。一方で、イベント出店時などに、来場者一人ひとりを確実にInstagramアカウントへと繋げる動線が弱かった点については反省会を行い、次回への課題とした。今後はQRコードの作成やシール化し、商品に貼付するなどの改善策を検討している。

今後もこの活動を継続し、それぞれの事業からの支援の形を模索するとともに、保護犬・保護猫の紹介アカウントを新たに作成し、1頭1頭の個性を丁寧に伝えていく予定である。
譲渡希望者の生活スタイルや相性に合った家族との出会いに繋げるための仕組みづくりを進めていく。

澤田絵梨

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