おやこ向けまちのほけんしつ

2026年2月から4月にかけて、仙台周辺に住む未就学児とその保護者を対象に、「おやこのごきげんシリーズ」という活動を実施しました。

この活動を始めたきっかけは、子育て中に「病院に行くほどではないけれど誰かに聞いてほしい」「これで合っているのか分からない」という不安の声に多く触れた経験からです。情報過多の中で不安や自己否定が強まり、孤立してしまう現状も感じています。医療現場でも不調が大きくなってから支援につながるケースが多く、日常の中で気軽に相談できる場や予防的な関わりの必要性を感じ、本活動を開始しました。

活動内容は、以下の項目になります。

【活動内容】

・親子向け「栄養×こころ×タッチケア」3回シリーズ講座の開催

・第1回:血糖値と不安の仕組みに関する講座実施

・第2回:こころのしくみと食事のワークを含めた講座実施

・第3回:腸とストレス、タッチケア(ベビーマッサージ)の体験型講座実施

・幼児食の専門家をゲストに招いたコラボ開催

・参加者同士の交流・シェアの時間の実施

本活動を通して、子育て世代が一人で抱え込まず、安心して「ちょっと聞いて」と言える環境をつくることを大きなゴールとしています。また、特別なことをしなくても、日常の中で自分や家族の状態に気づき、整えていける力を育てることで、不安に振り回されずに子育てや生活ができる状態を目指しています。最終的には、専門家とつながりながらも依存するのではなく、それぞれが自分の軸を持ち、安心して暮らせるコミュニティの形成を目標としています。

活動の参加者からは、「日常に取り入れやすく、すぐにやってみようと思えた」という声が多く、講座内で話をした味噌汁を実際に取り入れるなど、行動につながる変化が見られました。また「夫の体調も良くなった」といった家族単位での変化もありました。参加者の多くが「余裕がない」と感じていた中で、体や環境の視点から理解することで自分を責める気持ちがやわらぎ、安心感の変化が生まれていました。

参加者アンケートでは、全員が「何とかやれているが余裕がない」と回答しており、潜在的に負担を抱える層にアプローチできました。また「すぐに実践できた」という声が多く、味噌汁を習慣化するなど行動変容につながっています。特に「自分だけでなく夫の体調も良くなった」という声が印象的で、家族全体への波及が見られました。

一方で、開催するにあたって主催者自身が対象年齢の子どもを育てている当事者ではないため、参加者との接点づくりや信頼構築に時間がかかり、集客に苦戦しました。「ままぱれ」やDate.FM「Morning Brush」で紹介いただくなど周知の機会はありましたが、実際の参加につなげる難しさを感じました。認知と参加の間にあるハードルをどう埋めるかが課題であり、より身近に感じてもらえる導線づくりの必要性を実感しました。

認知から参加につながりにくい課題に対して、当事者との接点を増やす取り組みを強化します。具体的には、既存参加者からの紹介や口コミを活用し、安心して参加できる関係性づくりを重視します。また、交流会や体験型ワークショップを取り入れ、初めての方でも参加しやすい場を増やします。さらにSNSや公式LINEでの継続的な情報発信を通じて距離感を縮め、信頼構築を積み重ねることで参加へのハードルを下げていきます。

今後は、講座に加えて交流会や体験型ワークショップを取り入れ、初めての方でも参加しやすく、継続的に関われる場づくりを進めていきます。親子向け講座や交流会の定期開催、料理ワークショップ(味噌・発酵)、こころやマインド、家族関係をテーマとした講座の企画を予定しています。加えて、女性向けのフェムケアショップとのコラボイベントも開催予定です。さらに、仙台市内の薬局にて毎週水曜日午後に全年代対象のほけんしつを開催、毎月第3水曜日午前にはダンススタジオにてシニア向け講座も実施予定です。

参加者同士のつながりを大切にしながら、口コミや紹介を通じて地域に根ざした広がりを目指します。さらにオンラインも活用し、地域を問わず参加できる環境を整え、日常に寄り添いながら安心して戻ってこられる場として継続・発展させていきたいと考えています。

浜野圭

スクロールできます